創剤フォーラムでは、薬剤学に携わる産官学の研究者が一堂に会し、自由闊達な議論を通じて薬剤学の発展を目指す「薬剤学懇談会研究討論会」を開催しております。本討論会は1964年に「薬剤学懇談会」として発足して以来、時代とともにその役割を進化させながら、研究者同士が率直に語り合い、新たな研究の芽を育む場として、多くの歴史を刻んでまいりました。
この度、第61回薬剤学懇談会研究討論会(第6回令和の薬剤学を考える懇談会)を、2026年11月4日(水)・5日(木)の2日間、軽井沢にて開催いたします。1泊2日の合宿形式(宿泊はシングルルーム)とし、「特別講演」だけでなく、参加者同士が時間を共有しながら深く議論し、新たな発想を生み出す「ブレインストーミングセッション」を用意いたしました。
近年、抗体医薬、核酸医薬、ペプチド医薬、細胞医薬をはじめとする次世代創薬モダリティの開発が急速に進展し、創薬はかつてない転換期を迎えています。一方で、それらを患者さんへ安全かつ有効に届けるための薬剤学には、なお多くの課題が残されています。製剤、DDS、薬物動態、数理モデリング、AIや画像解析など、それぞれの専門分野がこれまで以上に連携し、新たな発想を生み出していくことが求められています。
そこで本討論会では、「Beyond Injection -次世代創薬モダリティを拓く薬物吸収の科学-」をテーマとしたブレインストーミングセッションを企画しました。製剤、DDS、New Technology、薬物動態、Pharmacometricsの5つのグループに分かれ、それぞれの専門性を持ち寄りながら、次世代創薬モダリティの非侵襲的投与(注射を超える経口、経鼻、経肺、経皮など)を実現する吸収戦略について議論し、新しいアイデアを共に創り上げていただきます。答えを持ち寄る討論ではなく、答えを創り出す討論。それが今回の懇談会で最も大切にしたいことです。
もちろん、本討論会の価値は、プログラムだけにあるのではありません。情報交換会や宿泊を通じた交流、休憩時間や移動中の何気ない会話など、学会では得難い偶然の出会いもまた、本討論会ならではの魅力です。一つの議論が新たな研究課題となり、一つの出会いが共同研究へと発展する。そのような「研究が生まれる瞬間」を、参加者の皆様と共有できることを楽しみにしております。
創薬モダリティの進化は、薬剤学に新たな使命を与えています。今、私たちに必要なのは、過去の成功体験を磨き続けることだけではなく、未知の課題に挑む勇気です。
ROMANCE DAWN -薬剤学の夜明け-
夜明けは、誰かが待っていて訪れるものではありません。未知の世界へ踏み出そうとする「冒険心」と、新しい未来を信じる「ロマン」を持って初めて切り拓かれるものです。本討論会が、参加者一人ひとりにとって新たな挑戦への第一歩となり、薬剤学の新たな夜明けを皆様とともに迎える場となることを心より願っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。